〜つつと〜ながらの違い

〜つつと〜ながらの違い

- 概要 -

〜つつも〜ながらも二つの動作を並行して行っている状態のことを意味している。〜ながらは一つ目の動作に二つ目の動作が付随している形になる。

- 詳しい解説 -

〜つつも〜ながらも、どちらも二つの動作が並行して行われていることを意味している。〜ながらであれば「歌いながらシャワーを浴びる」や「歩きながら携帯電話を操作する」、〜つつであれば「朝食を食べつつ新聞を読む」「車を運転しつつ家族と話をする」のような二つの動作が同時並行で行われていることである。この場合は、〜ながらの方がより口語的、現代的な言い回しであるが、〜つつはより文語的な言い回しであるので、文章などの書き言葉で多く用いられる。

これらの二つの動作の併存であるが、〜ながらの方は「ながら」の前後の動作は互いに関連性が薄く、一つ目の動作に二つ目の動作が付随する形になる。一方〜つつの方は、両方の動作が同じ程度の比重である。

さらに〜つつも〜ながらもどちらも逆接的な意味での用法もある。例えば、「彼は最下位ながらもよく健闘した」や「部屋を片付けようとおもいつつ、ゲームをしてしまう」のような用法である。この用法の時にも両者を入れ替えることが可能である。

用法的な相違点では、〜つつの方が「〜つつある」としたときに動作の継続を表す意味を持つが、〜ながらにはこの用法はない。
「新しいと真新しい」「イルミネーションと夜景」「金歯と銀歯」などなど、世の中にははっきりと説明できないよく似た言葉や物事が私たちが思っているよりもかなり多く存在しています。私自身学生時代からそのようなよく似た言葉・物事の違いを意識的に発見しては辞書やネットで調べるということを日常的にしていて、それが一つのライフワークになっていました。ある時期からその趣味?ともいえる調査・分析にどっぷりと浸かりまして、これまでエクセルにまとめた二つの類似した違いをネット上で公開し始め、今では複数の方のお力もお借りして実に多くの類似した言葉・物事をネット上で公開することができています。日本語は実に複雑怪奇・・・!そして面白いなと思います。「私語と雑談の違い」「失礼と非礼の違い」「始末書と反省文の違い」「すなわちとつまりの違い」うむむ・・・、よくわかりませんね。知らなくても別に生活に困るわけではないけど分かっているとちょっと嬉しい二つの違い、お時間のある時に是非1つでも覗いていただければと思います。