涌くと湧くの違い
- 概要 -
湧くも涌くも同じ意味を持っており、水などが底の方から出てくることを言う。同じ読みで「沸く」があるが、こちらは沸騰するの意味である。
- 詳しい解説 -
湧くも涌くもどちらも「水などが底の方から出てくること」を意味する言葉である。漢字は湧くが基本的に使われる文字で、涌くは常用外の漢字である。どちらを使っても誤りではないし、意味上の違いはないが、一般的には湧くの方が使われる。
湧くが使われる例は、「地下水が湧く」「湧き水」「感動のあまり涙が湧いてきた」「彼に合うと勇気が湧く」などのように、何かが出てくる、生じてくるというような意味合いの時に使われる。空に雲が発生している様子も「雲が湧く」と表現できる。
湧くと同じ読みで「沸く」がある。こちらは、水などが沸騰するという意味の時に使われる漢字である。「お湯が沸く」のように使われる。他にも「外野の好プレーに観客席が沸く」「渾身のギャグに会場が沸く」のように、人が興奮すること、盛り上がることを意味するものである。
「新しいと真新しい」「イルミネーションと夜景」「金歯と銀歯」などなど、世の中にははっきりと説明できないよく似た言葉や物事が私たちが思っているよりもかなり多く存在しています。私自身学生時代からそのようなよく似た言葉・物事の違いを意識的に発見しては辞書やネットで調べるということを日常的にしていて、それが一つのライフワークになっていました。ある時期からその趣味？ともいえる調査・分析にどっぷりと浸かりまして、これまでエクセルにまとめた二つの類似した違いをネット上で公開し始め、今では複数の方のお力もお借りして実に多くの類似した言葉・物事をネット上で公開することができています。日本語は実に複雑怪奇・・・！そして面白いなと思います。「私語と雑談の違い」「失礼と非礼の違い」「始末書と反省文の違い」「すなわちとつまりの違い」うむむ・・・、よくわかりませんね。知らなくても別に生活に困るわけではないけど分かっているとちょっと嬉しい二つの違い、お時間のある時に是非1つでも覗いていただければと思います。
