変貌と変容の違い
- 概要 -
変貌も変容も「容貌」が変化することである。つまり、見た目や外観などが、以前とは異なって変化していることを言う。人によっては変容は「内容」の変化とすることもある。
- 詳しい解説 -
変貌も変容も「容貌」つまり、見た目や外観、様子などが変化することを言う。
容貌とは、人の顔かたちや顔つきのことを言うが、広い意味では見た目や姿のことを言う。変貌も変容もこれが変わってしまうことやそうなった様子を表している。「洪水で流されてしまった街は大きな変貌を遂げていた」や「30年も経てば、ビルはすっかり変容していた」のように使われる。
中には、変容の容は「内容」の容であるとして、変容を内容の変化であるとすることもある。例えば、「私が提出した論文は、教官により知らぬ間にすっかり変容させられていた」「初期の彼女の主張らすると今回の著書での主張はすっかり変容している」などのように、見た目ではなく、内容が変わっていることを表すときに用いられる。
そこから派生して、人の性格や性質が変わってしまうことも変容という。「あれほど真面目な性格だった彼が、ナイトクラブに入り浸るようになるとすっかり変容してしまった」とあれば、真面目さがすっかりなくなってしまったことを意味している。
「新しいと真新しい」「イルミネーションと夜景」「金歯と銀歯」などなど、世の中にははっきりと説明できないよく似た言葉や物事が私たちが思っているよりもかなり多く存在しています。私自身学生時代からそのようなよく似た言葉・物事の違いを意識的に発見しては辞書やネットで調べるということを日常的にしていて、それが一つのライフワークになっていました。ある時期からその趣味?ともいえる調査・分析にどっぷりと浸かりまして、これまでエクセルにまとめた二つの類似した違いをネット上で公開し始め、今では複数の方のお力もお借りして実に多くの類似した言葉・物事をネット上で公開することができています。日本語は実に複雑怪奇・・・!そして面白いなと思います。「私語と雑談の違い」「失礼と非礼の違い」「始末書と反省文の違い」「すなわちとつまりの違い」うむむ・・・、よくわかりませんね。知らなくても別に生活に困るわけではないけど分かっているとちょっと嬉しい二つの違い、お時間のある時に是非1つでも覗いていただければと思います。