方向と向きの違い
- 概要 -
向きとは、向いている方向、方角のことを言うが、方向とは、物が進んだり、向いたりする方を指している。向きには動作がなく、方向は進むベクトルがある。
- 詳しい解説 -
向きとは、向くことや向いている方向のことを言う。「顔の向きを変える」や「北向きの窓」などのように使われる。向きは他に、そういうことが適していることを表すときにも使われる。例えば、子供に適しているものは「子供向きの本」、外国人に適しているものは「外国人向きのグルメ」などの場合である。
方向とは、物の向きや向いている方角のことを表す。この意味の場合は方向も向きも同じ意味である。例えば上記の例の「顔の向きを変える」を「顔の方向を変える」と置き換えても同じ意味である。しかし、適しているの意味の向きを方向に換えることはできない。
方向はまた、進む方向や方角を示すこともできる。この用法は逆に向きにはないものである。「北向き」では、顔などを北側に正面に向けているということであるが、「北の方向」という場合は北に向けてのベクトルの伸びを意味している。つまり、向きはただそちらを向いているだけであるが、方向はそちらへ進む前提がある。
「新しいと真新しい」「イルミネーションと夜景」「金歯と銀歯」などなど、世の中にははっきりと説明できないよく似た言葉や物事が私たちが思っているよりもかなり多く存在しています。私自身学生時代からそのようなよく似た言葉・物事の違いを意識的に発見しては辞書やネットで調べるということを日常的にしていて、それが一つのライフワークになっていました。ある時期からその趣味?ともいえる調査・分析にどっぷりと浸かりまして、これまでエクセルにまとめた二つの類似した違いをネット上で公開し始め、今では複数の方のお力もお借りして実に多くの類似した言葉・物事をネット上で公開することができています。日本語は実に複雑怪奇・・・!そして面白いなと思います。「私語と雑談の違い」「失礼と非礼の違い」「始末書と反省文の違い」「すなわちとつまりの違い」うむむ・・・、よくわかりませんね。知らなくても別に生活に困るわけではないけど分かっているとちょっと嬉しい二つの違い、お時間のある時に是非1つでも覗いていただければと思います。