秘境と辺境の違い

秘境と辺境の違い

- 概要 -

秘境とは、人が訪れたことがないような未開の地だが、辺境は国の中央から遠く離れたところで、国境の地のことを言う。

- 詳しい解説 -

秘境とは、人が足を踏み入れたことがないに等しい場所で、それゆえあまり知られていないような場所のことを言う。通常は密林の奥や孤島、原野などのことであるが、「まるで秘境のようである」ということで、その他の人気のない場所についても使うことがある。

近年はいわゆる「秘境」ブームにより、未開の地への旅行が流行している。中でも鉄道の駅の「秘境」、通称「秘境駅」を訪れる人が後を絶たない。秘境駅とは、鉄道以外の方法でそこに行きつくことができない駅や周囲が断崖絶壁であったり、廃線跡地などさまざまな基準がある。中でもJR北海道の小幌駅が人気である。

辺境とは、国の中央から遠ざかっている場所で、国境近くの土地のことを言う。通常は人口が少ない場所であり、文化的にも中央よりも遅れていることが多い。また、多民族国家においては、少数民族の居住地となっていることもある。

歴史的には、フランク王国や神聖ローマ帝国においては、重要な地方高官として「辺境伯」(マルクグラーフ)が置かれるなど、軍事的には辺境は重要地である。
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