さじとスプーンの違い

さじとスプーンの違い

- 概要 -

匙(さじ)もスプーンも同じ食べ物をすくって食べるための道具のことを言う。スプーンは英語で匙のことを言ったものである。

- 詳しい解説 -

匙(さじ)とは、液体の食品をすくってたべたり、混ぜたりする道具である。それを英語でいうとスプーン(spoon)となる。両者は日本語由来が英語由来かの違いだけで両方とも同じものである。

スプーンには、飲食の時に使うスプーンの他に、調理用の計量スプーンがある。飲食の時に使うスプーンには、スープをすくうために、頭の部分が深く丸く作られているスープスプーンや、デザートを食べるために小型に作られているデザートスプーン、イチゴを食べるために背の部分が逆向きのカーブになっていて押しつぶしやすいイチゴスプーン、メロンなどを食べやすいようになっている先割れスプーンなどがある。先割れスプーンは、戦後、日本に学校給食が普及していくと、フォークとスプーンの両方の機能を持った先割れスプーンが給食の時に使われるようになったが、現在はかなり少ない。

慣用句に「匙を投げる」というものがあるが、この匙は薬匙、つまり薬を量るための匙である。昔、医師は自分で薬草を計量し調合して薬を作っていたため、医師が患者に対してもう投薬すべき薬がない、治る見込みがないという場合にその仕事道具である匙を投げ捨てるほどだ、ということである。
「新しいと真新しい」「イルミネーションと夜景」「金歯と銀歯」などなど、世の中にははっきりと説明できないよく似た言葉や物事が私たちが思っているよりもかなり多く存在しています。私自身学生時代からそのようなよく似た言葉・物事の違いを意識的に発見しては辞書やネットで調べるということを日常的にしていて、それが一つのライフワークになっていました。ある時期からその趣味?ともいえる調査・分析にどっぷりと浸かりまして、これまでエクセルにまとめた二つの類似した違いをネット上で公開し始め、今では複数の方のお力もお借りして実に多くの類似した言葉・物事をネット上で公開することができています。日本語は実に複雑怪奇・・・!そして面白いなと思います。「私語と雑談の違い」「失礼と非礼の違い」「始末書と反省文の違い」「すなわちとつまりの違い」うむむ・・・、よくわかりませんね。知らなくても別に生活に困るわけではないけど分かっているとちょっと嬉しい二つの違い、お時間のある時に是非1つでも覗いていただければと思います。