国民投票と住民投票の違い
- 概要 -
国民投票は、日本国の国民が投票する対象であるが、住民投票は、地方公共団体での投票であり、対象となる地域の住民のみが投票できる。
- 詳しい解説 -
国民投票とは、国政の重要事項について、必要がある場合に選挙権のある国民が行う投票の事である。日本においては、憲法を改正する際に国民投票が必要とされており、その他の手続きにおいては予定されていない。
憲法改正は、衆議院または参議院の総議員の三分の二以上の賛成によって国会が発議し、さらに国民投票において過半数以上の賛成を得ることが必要とされている。国会が提案し、国民が承認する、ということである。
住民投票とは、ある地方公共団体の重要な事項について、住民のみが投票を行い、その意思を表明させるものである。例えば、1996年に新潟県巻町で行われた原発の可否を問う住民投票では、有権者の約9割が投票を行い、原発設置は住民の反対により否決された。
その他、各自治体の議会の解散、首長や議員に対しての解職を求めることができる住民投票もある。これは、まず発起人が住民のうち有権者の署名を集め請求を行い、選挙管理委員会が議会の解散や首長・議員の解職についての住民投票を行うものである。
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