原寸大と実寸大の違い
- 概要 -
原寸大も実寸大も実物の大きさと同じであることを言う。原寸大は「もともとの大きさ」の意味で実寸大は「実際の大きさ」という意味である。
- 詳しい解説 -
原寸大も実寸大もどちらも本物と同じ大きさであるという意味で、同じことを言っている。そのため、両者を入れ替えて使うことも可能であるが、実際の場面ではやはり、若干の使用感の差異はある。
原寸大は元々の大きさの意味である。そのため、何か実物の模型などを作った場合にそれが、実物と比べてどのくらいものか、ということを表現するときに使われる。「このレプリカは原寸大です」や「この博物館にはティラノサウルスの原寸大の骨格標本がある」のように使われる。いずれも、それが本物と同じ大きさであるということを言う。他にも「このプラモデルは原寸大の12分の1の大きさだ」のようにも使われる。
実寸大も本物と同じ大きさであるという意味の語である。ただ、通常は、実寸大ではなく、「実物大」というのが正しい。実際にメジャーなどで測った「実際の大きさ」が実寸大であるというニュアンスがあり、実物大は、そのまま実物はこのくらいの大きさです、と表現するときに使われるようである。
原寸大は上記のように何かの模型などを作ったときに使われるが、主にその対象は人間や動物以外のものが多い。しかし、実物大という時には対象が人間や動物であることが多い。「これはあの俳優の実物大のポスターです」とは言うが、「俳優の原寸大のポスター」とはあまり言わない。
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