慣例と恒例の違い
- 概要 -
慣例はそのやり方が習慣のようになっていること、しきたりのことを言うが、恒例は毎回行われる行事や儀式のことを言う。
- 詳しい解説 -
恒例はいつも物事が決まった方によって毎回行われることを意味している。多くの場合、行事や儀式について使われている。「運動会の借り物競争は恒例行事だ」「毎年恒例の縁起物の売り出しが始まった」のように定期的に行われるイベントについて形容する。
慣例は何度も繰り返し行われることで習慣のようになっている様式のことを言う。地方習俗におけるしきたりやならわしなども慣例である。物事のやり方が慣例のレベルに達している時には人々は何の疑問も抱かずに、「慣例であるから」という理由でその様式を繰り返すようになる。そのため、もともとあったなぜその様式で行うのか、という理由が長い間の継承で消滅してしまうことがままある。そのため、慣例で行われることが無意味のようにとらえられることがあり、時には悪い慣習となってしまうことがある。
恒例と慣例の違いは、恒例が毎回行われているだけのレベルだが、それが長期間続くと慣例としてのレベルにまで引き上げられることである。すなわち、継続の期間の長さが違う。また、恒例は他の行事や様式について形容することであるが、慣例はその語自体が行事や様式を示す。
「新しいと真新しい」「イルミネーションと夜景」「金歯と銀歯」などなど、世の中にははっきりと説明できないよく似た言葉や物事が私たちが思っているよりもかなり多く存在しています。私自身学生時代からそのようなよく似た言葉・物事の違いを意識的に発見しては辞書やネットで調べるということを日常的にしていて、それが一つのライフワークになっていました。ある時期からその趣味?ともいえる調査・分析にどっぷりと浸かりまして、これまでエクセルにまとめた二つの類似した違いをネット上で公開し始め、今では複数の方のお力もお借りして実に多くの類似した言葉・物事をネット上で公開することができています。日本語は実に複雑怪奇・・・!そして面白いなと思います。「私語と雑談の違い」「失礼と非礼の違い」「始末書と反省文の違い」「すなわちとつまりの違い」うむむ・・・、よくわかりませんね。知らなくても別に生活に困るわけではないけど分かっているとちょっと嬉しい二つの違い、お時間のある時に是非1つでも覗いていただければと思います。