家屋と住宅の違い
- 概要 -
家屋も住宅も人が住むための建物の事である。建物そのものについて限定しているのが家屋で、住宅は建物その物のほかに居住する者の生活環境も含む場合がある。
- 詳しい解説 -
家屋も住宅も人が居住するための建築物のことをいう。両者の間に大きな違いはないが、家屋は建物それだけを指すのに対して、住宅は時に居住者が享受する住環境、生活環境をも含めていることがある。
家屋は地方税法においては、住家、店舗、工場や倉庫などの建物全般を指し、この意味においては特に人が居住するいわゆる「家」に限定はされず、その他の建築物も含んでいる。つまり、「家」と「屋」と考えられる。また、昭和25年までは家屋税という家屋を課税対象とした税金があり、これは現在は固定資産税に吸収されている。「家屋」という単語のみについていえば、比較的古いタイプの法律によくみられる語である。
住宅は国勢調査においては一戸建て、共同住宅、長屋、その他とされ、完全に区画された建物で、家族が独立して家庭生活を送ることができるものを住宅としている。上記地方税法の家屋が店舗や工場まで含むが、こちらでは「住宅」としては含まない。国勢調査においては、国民の生活そのものを調査対象としているため、建築物の扱いについては、建物その物よりもそこで営まれる暮らしが主眼だからである。
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