思いやりと心遣いの違い
- 概要 -
思いやりが相手の身になって考えてみることで、対象への同情の念があるが、心遣いはあれこれと気を配ることで相手への配慮のみである。
- 詳しい解説 -
思いやりは相手の身になって考えることをいう。相手の気持ち、心情や境遇などをおもんぱかって考えることで、同情ともいえる。
心遣いは何かに対して心配りをすること、気を遣うことである。よくお礼をするときに「お心遣いありがとうございます。」などの形で使われる。
どちらも対象に対して心を遣うことであるが、思いやりは相手の心情に対して重きを置き、その心情を共有しよう、相手と同じところから物事をとらえようとする心の働きであるが、心遣いはむしろ相手から一歩引いたところである程度の客観性を保ったまま支援をしようとする動きである。そのため、心遣いは何かの物事をスムーズに進めるためになされたり、物事がうまくいくようになされることなど、心遣いの対象は必ずしも人間とは限らない。
また心遣いは、名詞として使われるときに、心づけを意味することがある。主にご祝儀として使われるときであるが、この点も思いやりとは異なっている。
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