覚書と契約書の違い
- 概要 -
覚書は何かを書き付けた略式のものでメモのようなものを言うが、契約書は契約を結ぶ際に当事者同士で取り交わされる文書をいう。
- 詳しい解説 -
覚書は自分が自分のために書き付けたメモのようなもので、内容は自分にとって必要なことがらであり、他者が見ることを前提にしていない。また、自分の書いた評論などの文章を謙遜していう場合も覚書ともいう。
一方契約書は、契約を締結する場合に契約の内容を記した文書をいい、契約の当事者同士で取り交わすものである。そのため、他者(当事者)がお互いに内容を確認し、納得したうえで作成されるものである。この点が覚書とは異なる。契約書は一般的に、契約締結者がそれぞれ署名または記名捺印をするのが一般的である。
ただ、外交文書や企業同士の契約締結の際などで契約書のように正式な文書まではいかないものの、両者の合意内容の補足や交渉過程についての確認などのために作成される文書のことを覚書と呼ぶこともある。この文書は契約書のような拘束力があるもではないものの、通常当事者で取り交わした覚書の内容は両者とも尊重しなければならない。
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