イーストとベーキングパウダーの違い
- 概要 -
どちらも料理に使われるもので、イーストは酵母のことをいい、ベーキングパウダーはふくらし粉とも呼ばれる膨張剤のことで、重曹を基材とする。
- 詳しい解説 -
イースト（yeast）は酵母のことで、イースト菌とも呼ばれる。料理の際に食品を発酵させるのに用いられる。いわゆる出芽酵母の一種である。発酵の際にアルコールを生成するアルコール発酵を行うため、ワインやビール、日本酒などの醸造酒の製造や、パンの製造などに使われる。使われる酵母はその得意不得意があるため、それぞれの食品の種類で異なり、例えば酒類の醸造の際にはその醸造蔵ごとに住む酵母菌が違うことなどからその銘柄独特の味は特定の蔵でないとできないといわれる。
ベーキングパウダーは、ふくらし粉とも呼ばれ、パンやケーキなどのふっくらとさせる食品を作る際に使われる膨張剤のことを言う。形状は粉状で、主な成分は重曹（重炭酸ソーダ）に酒石酸、でんぷん（保存時の安定用）など酸とアルカリを混ぜて作られている。水に反応して炭酸ガスが発生することで食品がふっくらと膨らむため、軽い食感が必要なケーキなどでは必須のものである。
つまり、イーストは発酵させる菌類のことで、ベーキングパウダーは炭酸ガスを発生させるための膨張剤のことである。
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