安全祈願祭と起工式の違い

安全祈願祭と起工式の違い

- 概要 -

どちらも工事を始める際に行われる行事であるが、安全祈願祭は神道式で行われる宗教儀式であるが、起工式は宗教色を排した式典のことである。

- 詳しい解説 -

安全祈願祭も起工式もどうちらも工事を始める際に、施主(工事の依頼主)や工事の施工業者および関係者が集まって行う行事のことである。

安全祈願祭は、地鎮祭とほぼ同義で、工事の前にその土地の神を祀り、鎮めることで工事の許可と無事を祈るのが目的である。多くは神道式で行われる。式場の上座には祭壇を設け、お供え物をする。神職(神主等)の取り仕切りにより行い、祝詞が奏上されたり、土地の四方をお祓いしたり、地鎮として鍬入れが行われ、参列者またはその代表者は玉ぐしを捧げる。会場の四方を紅白の幕で囲むこともよくある。

起工式は、安全祈願祭のような宗教色はなく、来賓の祝辞や祝電紹介、工事経過の報告などが行われる。公共団体などが発注した工事などでは宗教色を排して式典を行うためこういった形がとられる。起工式は工事の開始時に行われるが、工事が終了した時には竣工式が行われる。竣工の竣の字は「終わる」という意味である。
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