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栄養学上、炭水化物はエネルギーを持つ糖質とエネルギーを持たない食物繊維に
分けられる。食物繊維は消化・吸収されずに消化管を通過してしまう。
人の消化酵素では消化できないんだ。エネルギーも持ってないから昔は役に立たない
ものと思われていたんだよ。ではこのエネルギーを持たない食物繊維は一体どのような
働きをするのか超簡単に解説していくよ。
食物繊維には水に溶ける水溶性食物繊維と
水に溶けない不溶性食物繊維に分類され、それぞれ働きが違う。
水溶性食物繊維
○糖質の吸収を妨げるため、食後の急激な血糖値上昇を抑えたり、
コレステロールの吸収を抑制する。
○高脂血症や糖尿病の予防効果、腸内環境を改善。
○便秘の予防
不溶性食物繊維
○胃や腸で水分を吸収して大きく膨らむことにより腸を刺激し、蠕動(ぜんどう)運動
を活発にして便通を促進する(便秘の予防・解消)。また大きく膨らむことにより
早食いや食べ過ぎの防止になり、食後の満腹感向上につながる。食物繊維が
豊富な野菜を食事の初めに摂ることがダイエットにつながるとはこういうことなんだ。
○有害物質の排泄作用
○大腸がんの予防 |
過剰摂取は下痢を起こす
サプリメントなどで食物繊維を過剰に摂りすぎるとミネラルの吸収を妨げるため
ミネラル不足になったり、下痢を起こすことがある。
不足すると痔や便秘になる
食物繊維が不足すると痔や便秘になってしまう。また腸内で発生した有害物質を
取り除くことができないので腸内環境が悪化して発がんリスクが高くなる。
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ミニマッスルメモ |
1日にあたりの食物繊維の目標量は
18歳以上の男性で20g以上、女性で17g以上だよ。 |
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