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日本で最初のお札は10円券
日本銀行が日本銀行券として正式にお札を発行したのは1885年(明治18年)で、初めて発行されたのは「拾円券(10円券)」であった。商売の神様とされる大黒天の絵が描かれていることから「大黒札」とも呼ばれていた。
ちなみにもっと昔の1600年ごろは商売のために私的に作られた「私札」というものが、社会全体とまではいかないまでも、ある程度の地域で流通し活用されていたという記録がある。伊勢山田地方の商人が「山田羽書(やまだはがき)」という私札を作ったのだ。
また江戸時代には藩独自の地域通過として「藩札」が流通していた。自分の領土内だけで使えるお金である。