蘇ると甦るの違い

蘇ると甦るの違い

- 概要 -

蘇るも甦るもどちらも「よみがえる」と読むことができ、意味も同じものである。甦るの方がのちにできた漢字と読み方である。

- 詳しい解説 -

蘇るも甦るもどちらも同じで、死んだものが生き返ることや、死にそうだったものが再び息を吹き返すことを意味する。また、生命以外のもので、衰えていたものがまた盛んになることも表している。

蘇るも甦るもどちらも常用外の漢字であるので、テレビや新聞の報道ではひらがなを使うことになっている。どちらも意味は変わらないので、個人の感性で使い分けをしている状態である。

その場合、よみがえるの、1、死からの復活 2、衰退したもの復活の二つの意味から見て、1番の死からの復活を「蘇る」、2番のそれ以外の復活を「甦る」と書く人が多いようである。

これは、蘇るが元もとあった漢字であり、「蘇生」という言葉があるように、何らかの生物が死ぬまたは死にかけて戻ってくる、という印象が強いためである。一方甦るの方は、「更生」生まれ変わるという意味の言葉からきているものである。それ故に、一度衰退したものが元に戻るという方のよみがえるは甦るの方を書くのである。
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