磐石と盤石の違い
- 概要 -
両方とも同じ「ばんじゃく」と読み、意味も同じである。磐石の漢字の方が常用漢字以外の漢字であるため、通常は盤石の方を使う。非常に大きな岩という意味である。
- 詳しい解説 -
盤石も磐石も両方とも読みは「ばんじゃく」で、意味は、大きな岩である。磐石の方が常用漢字以外の漢字であるために、通常の表記は盤石の方を用いる。盤とは、将棋盤や岩盤のように平たいもののことを言う。磐はこの文字だけで大きな石の意味を持っている。盤石、磐石で、非常に大きな平たい石という意味になる。
もともとは大きな平らな岩の意味であるが、そこから、非常に安定していて、びくとも動かないさま、さらに、非常に堅固で揺るがない様子を意味するようになった。使用法としては「彼の政権は盤石だ」「今回の試合のメンバーを見ると、相手チームは盤石の構えだ」「彼は昇進するとすぐに社内の多数派工作を成功させた。盤石の地位を築いたようだ」のように使用する。いずれも、しっかりしていて揺るがない、安定している、びくともしないという意味合いである。
「新しいと真新しい」「イルミネーションと夜景」「金歯と銀歯」などなど、世の中にははっきりと説明できないよく似た言葉や物事が私たちが思っているよりもかなり多く存在しています。私自身学生時代からそのようなよく似た言葉・物事の違いを意識的に発見しては辞書やネットで調べるということを日常的にしていて、それが一つのライフワークになっていました。ある時期からその趣味?ともいえる調査・分析にどっぷりと浸かりまして、これまでエクセルにまとめた二つの類似した違いをネット上で公開し始め、今では複数の方のお力もお借りして実に多くの類似した言葉・物事をネット上で公開することができています。日本語は実に複雑怪奇・・・!そして面白いなと思います。「私語と雑談の違い」「失礼と非礼の違い」「始末書と反省文の違い」「すなわちとつまりの違い」うむむ・・・、よくわかりませんね。知らなくても別に生活に困るわけではないけど分かっているとちょっと嬉しい二つの違い、お時間のある時に是非1つでも覗いていただければと思います。