捕まえると捕らえるの違い

捕まえると捕らえるの違い

- 概要 -

捕まえるも捕らえるもどちらも、人や動物などを手で取り押さえて逃げないようにすることである。捕らえるの方はさらに、抽象的なものについても使うことができる。

- 詳しい解説 -

捕まえるも捕らえるも、どちらも人や動物などを手で押さえて、逃げないようにすることを意味している。例えば「逃げる犯人を捕まえる」「逃げる犯人を捕らえる」のどちらも適切な使用法であり、意味も同じものである。ただ、捕まえるよりも捕らえるの方が若干文語的であるため、口語ではあまり使われることがない。

捕らえるだけの用法としては、捕らえる対象が具体的な人や動物だけではなく、抽象的なものであっても「捕らえる」ことができる。例えば、「一度きりのチャンスをしっかりと捕らえることができるかが問題」「この文章の要点を捕らえられていない」「受信機が電波を捕らえるまで待ってください」というように、チャンス、要点、電波のような抽象的なものであっても捕らえると使うことができる。これは、捕まえるにはないものである。

とはいえ、捕らえるも捕まえるも柱となる意味は同じものであるから、話者によっては、抽象的なものであっても捕まえるを用いる人もいる。
「新しいと真新しい」「イルミネーションと夜景」「金歯と銀歯」などなど、世の中にははっきりと説明できないよく似た言葉や物事が私たちが思っているよりもかなり多く存在しています。私自身学生時代からそのようなよく似た言葉・物事の違いを意識的に発見しては辞書やネットで調べるということを日常的にしていて、それが一つのライフワークになっていました。ある時期からその趣味?ともいえる調査・分析にどっぷりと浸かりまして、これまでエクセルにまとめた二つの類似した違いをネット上で公開し始め、今では複数の方のお力もお借りして実に多くの類似した言葉・物事をネット上で公開することができています。日本語は実に複雑怪奇・・・!そして面白いなと思います。「私語と雑談の違い」「失礼と非礼の違い」「始末書と反省文の違い」「すなわちとつまりの違い」うむむ・・・、よくわかりませんね。知らなくても別に生活に困るわけではないけど分かっているとちょっと嬉しい二つの違い、お時間のある時に是非1つでも覗いていただければと思います。