地下鉄と電車の違い
- 概要 -
電車は電気を動力として線路を走行する鉄道のことを言う。地下鉄は、電車が地下に建設されているトンネルなどの鉄路を走行するものである。
- 詳しい解説 -
電車とは、電気を動力源として動かす鉄道車両のことである。電気は架線から供給されたり、レールから供給されたりする。電動機を備えた電動車と制御装置を備えた制御車、それらのない付随車がある。日本では、１８９０年に東京上野の勧業博覧会で公開され、１８９５年に京都に初めて市街電車が開通している。
地下鉄とは、正式には地下鉄道といい、都市などの地下に敷設されている鉄道のことを言う。主に中規模以上の都市の地下に建設されているが、これは、都市の市街地などでは鉄道用の用地取得が地価が高いため困難を伴う。そのため、地下にトンネルを掘りそこに鉄道を通らせることで用地買収の問題をなくしたものである。大気汚染や騒音の問題がなくなることから周辺住民にとっては負担が少ない。ただ、地下にトンネルを掘ることから建設費は割高になる。世界初の地下鉄は1863年にロンドンで開通し、日本では上野浅草間を１９２７年に開通した。
電車と地下鉄の違いは、電車が走るのが地上か地下かということが最も大きな違いである。都市の鉄道で、地下トンネルを走る部分を地下鉄、地上部分を電車と呼び変えることもあるが、一般的には地下部分が多いと、鉄道全体が地下鉄と呼ばれている。
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