正しいと適切の違い
- 概要 -
正しいは、最も目的に合致しているものや筋道が通っているもの、効果があるものを表現する語である。適切は、その場にふさわしく、ピッタリと当てはまるものを言う。
- 詳しい解説 -
正しいとは、事実や真理に合致していることや、筋道が通っていること、目的に合っているもの、効果があるものなどの意味を持っている。
適切とは、その場にふさわしく、ぴったりと目的に合っていることを言う。
正しいと適切は基本的には同じ意味を持つ語である。ただ、時として「正しい」ものが必ずしも「適切」ではないことがある。こういったことは特殊な事例であるものの、一定数あるものである。
「正しい」ものが必ず「適切」ではない、という例としては以下のような例がある。
医師による患者への告知は、本来必ず、そして速やかに行われなければならないものだが、患者の性格や病状、余命、家族の意思などを勘案して、本人に告知しないまたは告知の時期を遅らせることもあるべきである。「正しい」告知としては速やかに正確に、だが、それを行うと本人の治療に対する姿勢などに影響がでるような場合には、家族等と相談の上、時期を遅らせる、告知しないということもありうる。これは「正しい」告知ではないが「適切」な告知である。この場合は「正しい」と「適切」は同義とはならない。
「新しいと真新しい」「イルミネーションと夜景」「金歯と銀歯」などなど、世の中にははっきりと説明できないよく似た言葉や物事が私たちが思っているよりもかなり多く存在しています。私自身学生時代からそのようなよく似た言葉・物事の違いを意識的に発見しては辞書やネットで調べるということを日常的にしていて、それが一つのライフワークになっていました。ある時期からその趣味?ともいえる調査・分析にどっぷりと浸かりまして、これまでエクセルにまとめた二つの類似した違いをネット上で公開し始め、今では複数の方のお力もお借りして実に多くの類似した言葉・物事をネット上で公開することができています。日本語は実に複雑怪奇・・・!そして面白いなと思います。「私語と雑談の違い」「失礼と非礼の違い」「始末書と反省文の違い」「すなわちとつまりの違い」うむむ・・・、よくわかりませんね。知らなくても別に生活に困るわけではないけど分かっているとちょっと嬉しい二つの違い、お時間のある時に是非1つでも覗いていただければと思います。