修復と復元の違い
- 概要 -
修復とは損傷がある部分を修理して直すことを言うが、復元は元々の状態に戻す、元あった場所に戻すという意味がある。
- 詳しい解説 -
修復は傷んでいる箇所、破損している箇所について直して元のようにすることを言う。多くが建造物や文化財などについて言う。例えば、「地震で破損した城を修復する」「この先、修復工事のため通行できません」などのように使われる。また、人間関係がうまくいっていないときにそれを元通りにしようとすることも修復という。
復元とは、「元に復すこと」、つまりもともとあった状態に戻すること、元あった場所に戻すことをいう。こちらも考古学や生物学、または文化財に関係する場面で使われることが多い。
復元の場合、もともとあった状態や形が分かっている場合もあるが、現代の学説をもとに「そうであったであろう」形を推測しながら作り上げることもある。例えば、古生物学においては、現代では絶滅している生物について復元する場合は完全な形の原型がわからないために、化石やその子孫と思われる動物の現在の姿などを合わせて「そうであったであろう」形態を復元するのである。
そのため、修復であれば、対象物は現物として目の前にあり、直す個所も比較的小規模であるが、復元の場合は対象物が現物としてない場合もあり、また作業も修復よりも大掛かりなものとなる。
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