収集と蒐集の違い

収集と蒐集の違い

- 概要 -

収集はなにかのものを一か所に寄せ集めることをいう一般的な語である。蒐集は趣味や研究を目的として何かを集めることを言う。

- 詳しい解説 -

収集とは何かを一か所に寄せ集めることをいう。例えばごみ収集のように各地にバラバラになっているものを収集所のような中心地に集めることである。集める目的や集める対象については制限がなく、「集める」ということを言う時の総合的な言葉である。

一方発音が同じ「しゅうしゅう」であるが蒐集と書く方法もある。蒐集と表記される場合には同じ「集める」ことでも多少意味が変わってくる。蒐集は、趣味や研究などの目的をもって一定のものを集めることをいう。つまり、趣味のものの蒐集であれば、そのジャンルのものだけを大量に集める、研究の目的であれば研究に関する資料等に絞って集めることを言う。例えば、切手が趣味なのであれば、世界各国の珍しい切手を蒐集するとなり、蝶が研究の対象であれば蝶に関する資料を実物や論文、雑誌などを集めることが蒐集である。

そのため、ごみを「収集」すると書けば、通常の廃棄物の回収のことであるが、ごみを「蒐集」すると書くのであれば、ごみを研究しているので、その資料としていろんなごみを集めてコレクションしているということになる。
「新しいと真新しい」「イルミネーションと夜景」「金歯と銀歯」などなど、世の中にははっきりと説明できないよく似た言葉や物事が私たちが思っているよりもかなり多く存在しています。私自身学生時代からそのようなよく似た言葉・物事の違いを意識的に発見しては辞書やネットで調べるということを日常的にしていて、それが一つのライフワークになっていました。ある時期からその趣味?ともいえる調査・分析にどっぷりと浸かりまして、これまでエクセルにまとめた二つの類似した違いをネット上で公開し始め、今では複数の方のお力もお借りして実に多くの類似した言葉・物事をネット上で公開することができています。日本語は実に複雑怪奇・・・!そして面白いなと思います。「私語と雑談の違い」「失礼と非礼の違い」「始末書と反省文の違い」「すなわちとつまりの違い」うむむ・・・、よくわかりませんね。知らなくても別に生活に困るわけではないけど分かっているとちょっと嬉しい二つの違い、お時間のある時に是非1つでも覗いていただければと思います。