鮭と紅鮭の違い

鮭と紅鮭の違い

- 概要 -

鮭とはサケ目サケ科の海魚の総称であるが、紅鮭はその中の一種で赤みのある肉をもち、産卵期には体色が赤く変化する。

- 詳しい解説 -

鮭とはサケ目サケ科の海魚のことで、シロザケ、ベニザケ、サクラマス、カラフトマスなどの魚の総称をいう。

日本では鮭といえば、シロザケのことを言う。体長は60センチから1メートル、雄の方が体長が大きく、顎が発達している。銀白色の体色で背側が紺色をしている。幼魚以降は海で生活しているが、秋の産卵期になると自分が生まれた川を遡上し、産卵する。これを母川回帰という。産卵期には体色が赤いまだら模様となる。

紅鮭は鮭の中の一種で、ロシア東部のカムチャツカ半島や千島列島、北太平洋、オホーツク海などに生息する。基本的な生態は鮭とある程度同様であるが、産卵期には体色がオス・メスともに真っ赤に変化することからこの名前で呼ばれる。日本には北海道の一部の湖に陸封型(地殻変動で湖沼に残留させられたもの)としてヒメマスがいるが、川を遡上するベニサケはごくまれである。食用にしても大変美味で一般にシロザケよりも高値で取引される。ちなみに日本で食用にされるものは多くが北米原産である。
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