裁判と審判の違い

裁判と審判の違い

- 概要 -

審判は広く物事に対してその正否や優劣などの判断を下すことを言い、裁判はその中でも裁判所が具体的な訴訟について判断を下すことを言う。

- 詳しい解説 -

一般的な意味においては審判とは、あることについて、その正否、優劣などを審理して判定を下すことを言う。裁判もあることについての正否などを判断するこであり、審判が広く判定を下すことをいうならば、裁判は裁判所が公的な権力として判断を下すことをいう。

ただし、法律的には裁判と審判は異なっており、裁判は刑事事件や民事事件などの具体的な訴訟事件に対して法律を適用して紛争の解決を図るものである。裁判所の判断としては、判決、決定、命令の3種類のどれかとなる。裁判は原則的に国民に公開された形式で行われる。

法律的な意味での審判とは特定の種類の事件を審理・判断するための手続きのことを審判という。具体的には、家庭裁判所が行う家事事件や少年事件などのへの審判がある。これらは、裁判という手続きにはなじまないものであるため、審理・審判の手続きが取られる。

例えば少年審判においては、まだ未成熟な段階にある少年の心理的・肉体的なことを考慮して、裁判という形式ではない、すなわち非公開の手続きにおいて行うことが少年の健全な成長のためになるとされるため、この手続きとなる。
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