婚外子と非摘出子の違い
- 概要 -
婚外子も非嫡出子も同じ意味で、正式な婚姻関係にない男女の間に生まれた子供のことをいう。婚姻関係にある男女の間に生まれた子供は嫡出子という。
- 詳しい解説 -
婚外子も非嫡出子も同じ意味であり、正式な婚姻関係にない男女の間に生まれた子供のことをいう。法律上は非嫡出子と呼ばれるが、社会的には非嫡出子という名称が「非」がつくことからマイナスイメージが強いため、婚外子という用語を使うように変化してきた。正式な婚姻関係にある男女の間に生まれた子供は嫡出子という。
婚外子という用語が使われ始めたのは1980年代後半からで婚外子の差別撤廃や女性の権利を求めている市民団体により広まった。婚外子は以前は住民票には婚外子であることがわかるように記載されていたが、現在では嫡出・非嫡出の別なく「長女、長男」のように記載されるようになった。
婚外子については、以前は嫡出子との間に相続に関する不平等があるとされていた。それは、親が亡くなった場合にされる相続が、婚外子は嫡出子よりも相続分は2分の1とされていたことである。しかし、2013年に最高裁はこれを相続差別であり、個人の尊厳と法の下の平等に反するものであるとして違憲と判断した。それによりこの相続分に差をつける規定(民法900条)は撤廃された。
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