殊にと特にの違い

殊にと特にの違い

- 概要 -

特には普通と異なり目立っている様子や、他とはっきり区別されることをいい、殊には同じく他と比べて取り立てて際立っている様子を言う。

- 詳しい解説 -

殊には、他の事・ものと比べて、目立って違っていることをいい、他からははっきりと区別できることである。

特には、普通と違い、際立っていることを言う。それだけを取り立てて言う場合に使われる。

殊に、と、特にの違いであるが、一つのことを取り立てて言う場合には同じように使われ、意味の違いもない。例えば、「きょうの料理は殊においしかった」の殊にを特に、に置き換えることは可能であるし、意味上の違いはない。そのことやものが、普段(またはその同等のその他のもの)と比べてひときわ高い程度にある、という時に殊にと特にを入れ替えて用いることができる。

特に、だけにある用法としては、「このことは特にあなただけに打ち明けます」のように他のものと区別して特別にする、という意味で、この場合は殊にと置き換えることはできない。
「新しいと真新しい」「イルミネーションと夜景」「金歯と銀歯」などなど、世の中にははっきりと説明できないよく似た言葉や物事が私たちが思っているよりもかなり多く存在しています。私自身学生時代からそのようなよく似た言葉・物事の違いを意識的に発見しては辞書やネットで調べるということを日常的にしていて、それが一つのライフワークになっていました。ある時期からその趣味?ともいえる調査・分析にどっぷりと浸かりまして、これまでエクセルにまとめた二つの類似した違いをネット上で公開し始め、今では複数の方のお力もお借りして実に多くの類似した言葉・物事をネット上で公開することができています。日本語は実に複雑怪奇・・・!そして面白いなと思います。「私語と雑談の違い」「失礼と非礼の違い」「始末書と反省文の違い」「すなわちとつまりの違い」うむむ・・・、よくわかりませんね。知らなくても別に生活に困るわけではないけど分かっているとちょっと嬉しい二つの違い、お時間のある時に是非1つでも覗いていただければと思います。