コストダウンとコストリダクションの違い
- 概要 -
コストダウンもコストリダクションも費用削減を意味しているが、コストダウンは日本でできた和製英語であり、本来の英語でいうならばコストリダクションが正しい。
- 詳しい解説 -
コストダウンもコストリダクションも生産過程において、単位当たりの費用を削減することを意味している。
コストダウンは英語のCost(費用)とDown(下げる)を合わせた和製英語であり、正しい英語ではない。正しい英語で同じことを言うならば、コストリダクション(costreduction)またはコストカット(costcut)を使うべきである。
ただ、日本社会においては、コストダウンという言葉が市民権を得て久しいため、本来正しい英語であるコストリダクションとコストダウンを別個のものとして扱うような風潮もある。例えば、会社全体で経費(費用)を削減するのことをコストダウンといい、そのうちの生産部門でのコスト削減のことをコストリダクションと言ってみたり、その逆として使ってみたりする場合があり、それが具体的にどの意味のものとして言われているのかは文脈や話者によって大きく異なる。
「新しいと真新しい」「イルミネーションと夜景」「金歯と銀歯」などなど、世の中にははっきりと説明できないよく似た言葉や物事が私たちが思っているよりもかなり多く存在しています。私自身学生時代からそのようなよく似た言葉・物事の違いを意識的に発見しては辞書やネットで調べるということを日常的にしていて、それが一つのライフワークになっていました。ある時期からその趣味?ともいえる調査・分析にどっぷりと浸かりまして、これまでエクセルにまとめた二つの類似した違いをネット上で公開し始め、今では複数の方のお力もお借りして実に多くの類似した言葉・物事をネット上で公開することができています。日本語は実に複雑怪奇・・・!そして面白いなと思います。「私語と雑談の違い」「失礼と非礼の違い」「始末書と反省文の違い」「すなわちとつまりの違い」うむむ・・・、よくわかりませんね。知らなくても別に生活に困るわけではないけど分かっているとちょっと嬉しい二つの違い、お時間のある時に是非1つでも覗いていただければと思います。