供養と布施の違い
- 概要 -
供養とは死者の霊に食物などの供物をして冥福を祈ることを言う。布施とは、他人に何かを与えること、日本では特に寺院や僧侶に謝礼をすることを言う。
- 詳しい解説 -
布施とはもともとは仏教において、他人に財産や物品を施したり、仏教の教えを伝えたりすることを言う。これは仏教の基本的な徳目の一つである。しかし、現在、日本においては、寺院や僧侶に対して金品を捧げること、特に葬儀や法事などの際に僧侶に渡す謝礼のことを意味している。
供養とは、こちらももともとは仏教の用語で、仏や僧侶などにお香やろうそく、食物などの供物をささげることを言う。その後、死者の霊にお供えものをすることで、その冥福を祈る追善供養の形を指す言葉になっている。供養は死者のために行うが、布施は僧侶や寺院のためにするものである。
さらに、日本では、自分の祖先などの死者以外にも、その冥福を祈ったり、感謝の意を表すために供養することがある。有名なものは、針供養、鋏供養、人形供養などがある。
針供養は、2月8日に、普段針に関わる仕事、特に服飾などの仕事によって使われ、折れたり古くなったりした針を豆腐やこんにゃくに刺して供養する行事のことである。針はその後、裁縫の技量の上達を願い、和歌山県の淡島神社や近在の神社に収めて、供養してもらう。
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