休耕地と耕作放棄地の違い
- 概要 -
休耕地とはもともと畑や田んぼなどの耕作地であったものが、目下耕作に使用されていないところを言い、将来的に耕作される可能性が高い土地をいう。耕作放棄地は、もともと耕作地であったものが、現在耕作に使用されておらず、将来にもその予定がないものを言う。
- 詳しい解説 -
休耕地は、もともと畑や田んぼなどの耕作地である土地で、現在耕作に利用されていない土地のことを言う。耕作に利用されない理由はさまざまであるが、主には連作障害の予防や、生産調整などである。
連作障害とは、同一種の野菜などを一定期間同じ場所で耕作すると、土壌の栄養素が偏りを起こし、野菜の生育に障害が出るものを言う。そのため、他の種類の野菜を植えたり、一定期間土地を休めたりすることがある。耕作を止めている場合は休耕地となる。休耕地はあくまで「休」耕地であるので、将来的には再度耕作される可能性が非常に高い。
耕作放棄地は、文字通り耕作を放棄している土地のことをいう。以前は耕作に利用されていた田畑であるが、現在は耕作が行われておらず、かつ今後耕作を再開する予定が立っていない、または耕作する予定がないものである。
耕作放棄になってしまった理由は、土地所有者(耕作をしていた者)が他業に転職するなどして耕作をしなくなった場合や高齢化などにより耕作継続が不可能となった場合、天災などにより土地の耕作再開に多大な労力がかかるため、なかなか再開できないでいる場合などさまざまである。
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