傷痕と傷跡の違い

傷痕と傷跡の違い

- 概要 -

傷痕も傷跡も意味としては全く同じものである。痕も跡も同じく、単独でも傷のあとを意味することもできるが、跡の方が他の意味が多い。

- 詳しい解説 -

傷痕も傷跡も同じく傷ができて治癒した後にのこったあとのことを言う。意味は全く同じものである。ただ、NHK等の放送字幕においては傷痕の方を基本的に採用し、傷跡も許容するとしている。傷の字を疵として疵痕とする書き方もあるがこれは常用外である。

痕の漢字は音読みが「コン」で、この一文字でも傷あとの意味となる。例えば、「刀痕」は刀で切りつけたあとのことを言う。さらに、何かが流れたりした後にそれが残っている時にもこの字が使われる。例えば、「血痕」は血が流れた後にその筋やたまった血が消えないで残っている時に使われる言葉である。

跡の漢字は音読みが「セキ」で、この一文字で傷あとの意味にもなるが、多くの場合、その他のしるしの意味となる。例えば「足跡」は人が通って行った後に残ったしるしのことであるし、「都の跡」といえば、以前に都が存在したというしるしのことである。他にも筆跡、形跡、遺跡などがある。
「新しいと真新しい」「イルミネーションと夜景」「金歯と銀歯」などなど、世の中にははっきりと説明できないよく似た言葉や物事が私たちが思っているよりもかなり多く存在しています。私自身学生時代からそのようなよく似た言葉・物事の違いを意識的に発見しては辞書やネットで調べるということを日常的にしていて、それが一つのライフワークになっていました。ある時期からその趣味?ともいえる調査・分析にどっぷりと浸かりまして、これまでエクセルにまとめた二つの類似した違いをネット上で公開し始め、今では複数の方のお力もお借りして実に多くの類似した言葉・物事をネット上で公開することができています。日本語は実に複雑怪奇・・・!そして面白いなと思います。「私語と雑談の違い」「失礼と非礼の違い」「始末書と反省文の違い」「すなわちとつまりの違い」うむむ・・・、よくわかりませんね。知らなくても別に生活に困るわけではないけど分かっているとちょっと嬉しい二つの違い、お時間のある時に是非1つでも覗いていただければと思います。