記述と論述の違い
- 概要 -
記述は単に文を書くことや書き記したもののことを言うが、論述は論理的に考えや主張などを書くことや書き記した物のことをいう。
- 詳しい解説 -
記述とは単に「記し述べる」ことで、文を書き記すこと、またはそのように書き記したもののことをいう。思想などを含まないで客観的事実をありのままに書くのでもよいし、考えを表明するために書くのでもよい。
論述とは自らの考えや主張などを「論理的に述べること」で、書かれる内容は、意見などの思想内容や何らかの命題を紐解く学説など、読者に対して説明・解説することで読者に内容への理解や納得を求めるものである。そのために、記載内容を「論ずる」ことが必要なのである。
記述は単に書くこと、書いてあることが主眼であるため、何か文を書くというのであれば使える、書くの総称である。メモのようなカジュアルなものであっても「メモを記述する」と言うことはできる。他方、論述はただ文章を書くのではなく論理的に書いてある、筋道が立っていることが主眼である。そのため、ただメモを書く程度であればメモを論述するとは言えない。もし「メモを論述する」というのであればそれは、メモとは何か、メモの意味、メモの書き方はどうあるべきか、などのようにメモを研究した成果などを記したものとなるのである。
「新しいと真新しい」「イルミネーションと夜景」「金歯と銀歯」などなど、世の中にははっきりと説明できないよく似た言葉や物事が私たちが思っているよりもかなり多く存在しています。私自身学生時代からそのようなよく似た言葉・物事の違いを意識的に発見しては辞書やネットで調べるということを日常的にしていて、それが一つのライフワークになっていました。ある時期からその趣味?ともいえる調査・分析にどっぷりと浸かりまして、これまでエクセルにまとめた二つの類似した違いをネット上で公開し始め、今では複数の方のお力もお借りして実に多くの類似した言葉・物事をネット上で公開することができています。日本語は実に複雑怪奇・・・!そして面白いなと思います。「私語と雑談の違い」「失礼と非礼の違い」「始末書と反省文の違い」「すなわちとつまりの違い」うむむ・・・、よくわかりませんね。知らなくても別に生活に困るわけではないけど分かっているとちょっと嬉しい二つの違い、お時間のある時に是非1つでも覗いていただければと思います。