感服と感銘の違い

感服と感銘の違い

- 概要 -

感服は深く感心して敬服の念をもつこと、尊敬する気持ちを抱くことを言うが、感銘は忘れられないくらいに深く感動することを言う。

- 詳しい解説 -

感服は心に感じて、敬服すること、服従するように相手に対して敬意を抱くことを意味している。特に優れた人の技量を間近に見たときや優れた行いなどに触れたときに使われる。例えば、「彼の精密な彫刻の技に感服いたしました」。

感銘は肝銘とも書き、忘れられないほど深く感動を受けることを言う。心(肝)に感じて、それを刻んで残したい(銘を刻む)ほどの事であるという時に使われる。「村の古老の話に深く感銘を受けた」などと使う。

感服は心を動かされていつつも、相手が上位であり自分は到底かなわない、という服従に似たような感情を抱くことであるが、感銘は心を動かされて、それが打ち震えるほどの感覚であり、ある意味目から鱗が落ちるような自分の考えを変えるようなものであることを表現している。

使用上では、感服は「する」とあわせて「感服する」と使われるのが一般的であるが、感銘は「する」と合わせて「感銘する」でも使われるが、「受ける」と合わせて「感銘を受ける」と使われることが多い。
「新しいと真新しい」「イルミネーションと夜景」「金歯と銀歯」などなど、世の中にははっきりと説明できないよく似た言葉や物事が私たちが思っているよりもかなり多く存在しています。私自身学生時代からそのようなよく似た言葉・物事の違いを意識的に発見しては辞書やネットで調べるということを日常的にしていて、それが一つのライフワークになっていました。ある時期からその趣味?ともいえる調査・分析にどっぷりと浸かりまして、これまでエクセルにまとめた二つの類似した違いをネット上で公開し始め、今では複数の方のお力もお借りして実に多くの類似した言葉・物事をネット上で公開することができています。日本語は実に複雑怪奇・・・!そして面白いなと思います。「私語と雑談の違い」「失礼と非礼の違い」「始末書と反省文の違い」「すなわちとつまりの違い」うむむ・・・、よくわかりませんね。知らなくても別に生活に困るわけではないけど分かっているとちょっと嬉しい二つの違い、お時間のある時に是非1つでも覗いていただければと思います。