釡(かま)と窯(かま)の違い
- 概要 -
釜は主に調理などで具材を加熱するために使われる道具であり、窯は陶器を焼くために作られている装置のことを指す。
- 詳しい解説 -
釜は炊飯や煮炊きに用いる加熱するための道具で、通常円筒形で蓋がついているものをいう。素材も鉄やアルミ、銅、土など様々なものがある。通常は鍋よりも深く、炊飯釜のように腰の部分に鍔(つば)がついている。また、茶道などで使う茶釜、塩を製造するのに使う塩釜など、比較的大型のものや専門性が高いものを釜と呼ぶことがある。
窯は主に陶器を製造するときに使用する装置で、高温で素材を焼成するものである。陶器のほかに磁器、炭、ガラスなどを作るときにも使用される。陶器を製造するときに使われるものは、屋内で使用される比較的小型で機械制御のものもあるが、古くからは登り窯など耐火煉瓦と粘土で作られた大型のものである。登り窯は土地の傾斜を利用し、内部が小部屋に分かれた窯の下部で炊いた火の火力が上部まで伝わるように作られている。薪による火力のため調整には熟練の技が必要とされる。
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