沿岸警備隊と海上保安庁の違い

沿岸警備隊と海上保安庁の違い

- 概要 -

沿岸警備隊は、おもに沿岸海域において密貿易や密出入国などの脱法行為の監視や捜索活動・救難活動などを任務とする組織で日本にはない。
海上保安庁は、海上安全・治安維持を任務とした日本の組織(国土交通省)。

- 詳しい解説 -

沿岸警備隊は、国によって軍事組織として組み込まれているものもあれば非軍事組織として活動しているところもあるが、主な業務は沿岸地域において防犯・密出入国や密貿易の監視、領海や排他的経済水域の警備、海上事故の捜索や救難活動、海流や海底地形などの科学的調査などである。

アメリカにおいては軍事組織としての側面が強く、有事の際には軍の指揮下に入ることもあるが、カナダにおいては非軍事組織で、任務が主にブイ設置や測量、砕氷船による冬季の航路啓開等に限定されている。ドイツにおいては国境警備隊のほかに、税関など各々の官庁に分割されており、沿岸警備隊としての統一された組織はない。

海上保安庁は、国土交通省の外局であり、海上安全及び治安維持を図ることを任務とした組織である。1948年にアメリカ沿岸警備隊をモデルに「正義仁愛」をモットーとして設立された。そのため、日本の沿岸警備隊とも言える。警備業務、救難業務、海洋情報業務などが主な業務であるが、基本的には軍隊(または自衛隊)として設立されたり、その指示下に入るなどの性質はなく、一行政機関である。

しかしその業務は領海の警備や排他的経済水域内の船舶・排他的経済水域外の日本船舶で発生した犯罪の捜査、海上で遭難した船舶・航空機の乗客・乗員の捜索救難、医療機関が不十分な離島や船舶からの急患搬送、事故船舶の火災の消火や汚染物質の流出防止・除去など多岐にわたり、自衛隊や警察のように思われる業務も多い。

日本には沿岸警備隊という組織はないが、業務だけを見ると他国の沿岸警備隊のような働きをしているのが海上保安庁である。
「新しいと真新しい」「イルミネーションと夜景」「金歯と銀歯」などなど、世の中にははっきりと説明できないよく似た言葉や物事が私たちが思っているよりもかなり多く存在しています。私自身学生時代からそのようなよく似た言葉・物事の違いを意識的に発見しては辞書やネットで調べるということを日常的にしていて、それが一つのライフワークになっていました。ある時期からその趣味?ともいえる調査・分析にどっぷりと浸かりまして、これまでエクセルにまとめた二つの類似した違いをネット上で公開し始め、今では複数の方のお力もお借りして実に多くの類似した言葉・物事をネット上で公開することができています。日本語は実に複雑怪奇・・・!そして面白いなと思います。「私語と雑談の違い」「失礼と非礼の違い」「始末書と反省文の違い」「すなわちとつまりの違い」うむむ・・・、よくわかりませんね。知らなくても別に生活に困るわけではないけど分かっているとちょっと嬉しい二つの違い、お時間のある時に是非1つでも覗いていただければと思います。