ウレタンとシリコンの違い
- 概要 -
ウレタン(ポリウレタン)はウレタン結合を有する重合体の高分子化合物のことでウレタン樹脂とも呼ばれる。シリコン(シリコーン)はケイ素樹脂のことでシリコン樹脂とも呼ばれる。
- 詳しい解説 -
シリコンはいわゆる「シリコーン」のことをいう(シリコンはケイ素のこと、シリコーンはケイ素樹脂のこと)。シリコーンはケイ素を含む化合物のことで高分子の化合物である。液状、ゴム状、樹脂状など様々な形態をもつ。耐熱性、耐寒性、耐油性、撥水性などがの性質があり、また、無臭であることから多くの用途に使われている。無臭であることからゴム状のものは特にキッチン用品などに多く使用されている。
ウレタンはポリウレタンのことをいう。ウレタン結合がある高分子化合物のことで、ウレタン樹脂とも呼ばれる。耐摩耗性、耐油性があり、抗張力もあることから、各種塗料、接着剤、スポンジ等のフォーム、衣類(ストレッチする衣類)など多くの用途で使われている。ただ、経年による劣化に弱く、特に加水分解によって劣化する速度が速い。よく伸び縮みするストレッチ衣類などに用いられているが、その耐用年数はおおむね2〜3年と言われている。クリーニング店などではクリーニングの失敗と誤解されるため、客側に対して注意喚起を行っている。
シリコーンもポリウレタンも高分子化合物であるが、シリコーンはシロキサン結合を骨格に、ポリウレタンはウレタン結合によるものである。
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