勤しむと励むの違い

勤しむと励むの違い

- 概要 -

勤しむも励むもどちらも熱心に物事に取り組むということを示しているが、励むのほうがより気力を盛り立てて取り組んでいくことを表す。

- 詳しい解説 -

勤しむは何か物事を取り掛かるときの態度がまじめで熱心に行うことを表している。励むは物事に取り掛かるときに気力を奮い立たせて物事に精を出すことを示している。

どちらも熱心に行うことでは違いはないが、勤しむのほうが気持ちの上下動が少なく、地道ににコツコツと努力しながら進めるようなニュアンスがあるのに対して、励むの方はどうかすると弱りそうな自分の心を鼓舞しながら物事に向き合っていくニュアンスがある。

そのため、よく使われる「勉学に勤しむ」の場合はすでに学問が好きでその気持ちを持続したまま、日々勉強や研究に打ち込む様子が想像できるが、「学業に励む」などの場合であれば、学業以外の環境面や精神面などになにか困難なことなどがあるにも関わらず力を尽くして取り組む姿勢が分かる。励むは他動詞であれば「励ます」となるが、自らを励ましながら取り組むのが励む、と考えると理解がしやすい。
「新しいと真新しい」「イルミネーションと夜景」「金歯と銀歯」などなど、世の中にははっきりと説明できないよく似た言葉や物事が私たちが思っているよりもかなり多く存在しています。私自身学生時代からそのようなよく似た言葉・物事の違いを意識的に発見しては辞書やネットで調べるということを日常的にしていて、それが一つのライフワークになっていました。ある時期からその趣味?ともいえる調査・分析にどっぷりと浸かりまして、これまでエクセルにまとめた二つの類似した違いをネット上で公開し始め、今では複数の方のお力もお借りして実に多くの類似した言葉・物事をネット上で公開することができています。日本語は実に複雑怪奇・・・!そして面白いなと思います。「私語と雑談の違い」「失礼と非礼の違い」「始末書と反省文の違い」「すなわちとつまりの違い」うむむ・・・、よくわかりませんね。知らなくても別に生活に困るわけではないけど分かっているとちょっと嬉しい二つの違い、お時間のある時に是非1つでも覗いていただければと思います。