おぬしとそなたの違い
- 概要 -
おぬしとは、「御主」とも書かれる二人称(話し手や書き手に対して、聞き手や読み手のほう)の一種で、同等以下の相手に対して用いる呼び方。「おまえ」の様なもの。そなたとは、「其方」とも書かれる二人称の一種で、同等以下の相手に対して用いる呼び方である。おぬしよりもやや丁寧で、「あなた」「おまえ」の様なもの。
- 詳しい解説 -
おぬしとは、「御主」とも書かれる二人称(話し手や書き手に対して、聞き手や読み手のほう)の一種で、同等以下の相手に対して用いる呼び方。「おまえ」の様なもの。室町時代以降に使われ始めた。友人同士等、下の身分というよりは同等の者同士でよく用いられていた呼び方である。
そなたとは、「其方」とも書かれる二人称の一種で、同等以下の相手に対して用いる呼び方である。おぬしよりもやや丁寧で、「あなた」「おまえ」の様なもの。使われ始めた室町時代では、やや軽めの敬語であったが、徐々に目下にも使われる様になったとされる。「おぬし」よりも目下の者に使う事が多い為、こちらの方が丁寧ではあるが若干相手を見下した呼び方である。
ちなみに「貴様(きさま)」も、元々は「貴方様」という意味で目上の相手に対する呼び方だったが、現代は同等以下の者をののしって使う呼び方になっている。
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