廃棄と滅却の違い
- 概要 -
廃棄とは、不用なものとして捨てることを言う。滅却とは廃棄であるが、ただ捨てるだけではなく、二度と使えないようにすることである。
- 詳しい解説 -
廃棄とは、不用なものとして対象のものを捨てることを言う。「捨てる」の文章的な表現のことである。
滅却とは、ほろぼすことやなくなることを意味している。有名な言葉では「心頭を滅却すれば火もまた涼し」というものがあるが、これは「頭で考えたり心で感じたりすることをしなければ、熱いはずの火も涼しく感じることができる」という意味で、つまりは、雑念などをなくすということである。
ものを捨てるときに「廃棄」という言葉を使うほかに「滅却」という言葉でいうことがある。例えば、パソコンのハードディスクや、税関や警察などで没収処分となったコピー品(にせもの、模造品)などの廃棄の際である。この場合の「滅却」は、単なる廃棄ではなく「二度と使えないような形で徹底的に廃棄する」ということである。
具体的には、ハードディスクであれば、廃棄するだけではそれを拾い上げて悪用する人がいるかもしれないので、二度と内部の読み込みをさせないように物理的に破壊して廃棄することが滅却処分である。上記コピー品、有名なものは世界的ブランドバッグのコピーであれば、それが二度とバッグとして使われないように裁断したり、焼却したりして廃棄することである。
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