廃棄と滅却の違い

廃棄と滅却の違い

- 概要 -

廃棄とは、不用なものとして捨てることを言う。滅却とは廃棄であるが、ただ捨てるだけではなく、二度と使えないようにすることである。

- 詳しい解説 -

廃棄とは、不用なものとして対象のものを捨てることを言う。「捨てる」の文章的な表現のことである。

滅却とは、ほろぼすことやなくなることを意味している。有名な言葉では「心頭を滅却すれば火もまた涼し」というものがあるが、これは「頭で考えたり心で感じたりすることをしなければ、熱いはずの火も涼しく感じることができる」という意味で、つまりは、雑念などをなくすということである。

ものを捨てるときに「廃棄」という言葉を使うほかに「滅却」という言葉でいうことがある。例えば、パソコンのハードディスクや、税関や警察などで没収処分となったコピー品(にせもの、模造品)などの廃棄の際である。この場合の「滅却」は、単なる廃棄ではなく「二度と使えないような形で徹底的に廃棄する」ということである。

具体的には、ハードディスクであれば、廃棄するだけではそれを拾い上げて悪用する人がいるかもしれないので、二度と内部の読み込みをさせないように物理的に破壊して廃棄することが滅却処分である。上記コピー品、有名なものは世界的ブランドバッグのコピーであれば、それが二度とバッグとして使われないように裁断したり、焼却したりして廃棄することである。
「新しいと真新しい」「イルミネーションと夜景」「金歯と銀歯」などなど、世の中にははっきりと説明できないよく似た言葉や物事が私たちが思っているよりもかなり多く存在しています。私自身学生時代からそのようなよく似た言葉・物事の違いを意識的に発見しては辞書やネットで調べるということを日常的にしていて、それが一つのライフワークになっていました。ある時期からその趣味?ともいえる調査・分析にどっぷりと浸かりまして、これまでエクセルにまとめた二つの類似した違いをネット上で公開し始め、今では複数の方のお力もお借りして実に多くの類似した言葉・物事をネット上で公開することができています。日本語は実に複雑怪奇・・・!そして面白いなと思います。「私語と雑談の違い」「失礼と非礼の違い」「始末書と反省文の違い」「すなわちとつまりの違い」うむむ・・・、よくわかりませんね。知らなくても別に生活に困るわけではないけど分かっているとちょっと嬉しい二つの違い、お時間のある時に是非1つでも覗いていただければと思います。