対策と対処の違い

対策と対処の違い

- 概要 -

対策は相手の様子や全体の状況などに応じて立てられる手段のことを言うが、対処はある事柄に対して適切な処置をすることを言う。

- 詳しい解説 -

対策とは、相手の態度や事の状況などに応じて立てる手段や方法のことを言う。相手の出方や成り行きを見ながらそれに応じて手段等を考えること、すなわち事後的に対応の仕方を考えることが対策であるが、事が起こる前に、その内容や起こるであろうこと等を予測して手段を考えることも対策を考える、対策を練るという。

対処はある事柄や状況に対して適切な処置をすることを言う。対処の「処」は処置の処と考えて問題ない。対処は、状況等を勘案して、どのように処理すればよいのかを考えて行うべきものであるので、基本的には起こってしまったこと、現に今起こっていることにたいしての処置のことを言う。対策は事前に考えておくこともその意味に含んでいるが、対処の場合は、多くの場合事前ではなく、事後にどう収束させていくかを考えることである。

受験勉強などでいわれる「傾向と対策」もその例である。つまり、志望校の出題の傾向はどうなっているか、それに適切に対応するにはどう準備をするべきかということについて論じているものである。これが「傾向と対処」となると、問題を出題されてしまってからの処置、つまり試験会場でどのように問題に取り組むべきか、という論点になってしまう。
「新しいと真新しい」「イルミネーションと夜景」「金歯と銀歯」などなど、世の中にははっきりと説明できないよく似た言葉や物事が私たちが思っているよりもかなり多く存在しています。私自身学生時代からそのようなよく似た言葉・物事の違いを意識的に発見しては辞書やネットで調べるということを日常的にしていて、それが一つのライフワークになっていました。ある時期からその趣味?ともいえる調査・分析にどっぷりと浸かりまして、これまでエクセルにまとめた二つの類似した違いをネット上で公開し始め、今では複数の方のお力もお借りして実に多くの類似した言葉・物事をネット上で公開することができています。日本語は実に複雑怪奇・・・!そして面白いなと思います。「私語と雑談の違い」「失礼と非礼の違い」「始末書と反省文の違い」「すなわちとつまりの違い」うむむ・・・、よくわかりませんね。知らなくても別に生活に困るわけではないけど分かっているとちょっと嬉しい二つの違い、お時間のある時に是非1つでも覗いていただければと思います。