さみしいとさびしいの違い

さみしいとさびしいの違い

- 概要 -

さびしいもさみしいも同じものである。もともと「さびしい」であったものが、音の変化によって「さみしい」となったものである。

- 詳しい解説 -

さびしいもさみしいも同じもである。もともは「さびしい」という語であったものが、音の変化により「さみしい」としても使われるようになった。

どちらの語もよく使われるが、書き言葉の場合は「さびしい」の方が多く使われ、正しい表記とされる。話し言葉においては、「さみしい」の方が多く使われ傾向がある。これは、「み」の音が「び」よりも発音しやすいことが理由としてある。まだ言葉の発音が発達段階にある幼児なども「さみしい」の方を使う傾向がある。

漢字で書くと「寂しい」「淋しい」の二通りの漢字で表記できるが、「淋しい」の方は気持ちがさびしいときなどの心理的な描写につかれるが、何もない様子や風景を描写するようなときには「淋しい」ではなく「寂しい」を使う。「寂」の方がより広範囲であり、「静寂」「わびさび」という言葉があるように、ある程度客観的なさびしさを表現するのに適切なのである。
「新しいと真新しい」「イルミネーションと夜景」「金歯と銀歯」などなど、世の中にははっきりと説明できないよく似た言葉や物事が私たちが思っているよりもかなり多く存在しています。私自身学生時代からそのようなよく似た言葉・物事の違いを意識的に発見しては辞書やネットで調べるということを日常的にしていて、それが一つのライフワークになっていました。ある時期からその趣味?ともいえる調査・分析にどっぷりと浸かりまして、これまでエクセルにまとめた二つの類似した違いをネット上で公開し始め、今では複数の方のお力もお借りして実に多くの類似した言葉・物事をネット上で公開することができています。日本語は実に複雑怪奇・・・!そして面白いなと思います。「私語と雑談の違い」「失礼と非礼の違い」「始末書と反省文の違い」「すなわちとつまりの違い」うむむ・・・、よくわかりませんね。知らなくても別に生活に困るわけではないけど分かっているとちょっと嬉しい二つの違い、お時間のある時に是非1つでも覗いていただければと思います。