高血圧症と高脂血症の違い
- 概要 -
高血圧症も高脂血症もどちらも生活習慣病であるが、高血圧は血圧が高い病態のことで、高脂血症は血液がコレステロールや中性脂肪が高い病態である。
- 詳しい解説 -
高血圧症も高脂血症もどちらも生活習慣病である。
高血圧症は、血圧が高い状態が持続する病気で、最高血圧が140mmHg以上、最低血圧が90mmHg以上である場合に診断される。高血圧が続くということは、血管にかかる圧力がずっと高いままであることであり、血管はいつも張り詰めた状態がキープされる。そのため、血管の壁が次第に厚く、硬くなる。いわゆる動脈硬化を引き起こす。
高脂血症は血中の脂質が正常値よりも多くなる病気で、コレステロール値や中性脂肪値が高くなることを言う。近年、高脂血症という病名から脂質異常症という名称で呼ぶことが決まった。高脂血症はLDLコレステロールが140mg/dl以上で診断が下される。自覚される症状がないため、血液検査をしないとわからない。高脂血症を放置すると、脂質が血管内部の壁にへばりつき動脈硬化を引き起こす。
高血圧症と高脂血症は双子の兄弟のようなもので、両方が合わさってしまうと、動脈硬化から心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こす可能性が高くなるため、注意が必要である。
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