お供え物と御仏前の違い

お供え物と御仏前の違い

- 概要 -

お供え物とは、お供物(くもつ)ともいい、仏前や神前に捧げるものを言う。御仏前とは、不幸があった家族に贈られる弔慰金のことで、基本的に仏教では四十九日を過ぎてから使われるものである。

- 詳しい解説 -

御仏前とは、不幸があった際に、遺族に贈る弔慰金のことで、亡くなった方、すなわち仏さまに捧げるものとして仏教では四十九日を過ぎてから使われるものである。ちなみに四十九日を過ぎる前はまだ個人が仏さまになっていない御霊であるとして「御霊前」を使う。御仏前は御佛前とも書く。

名目としては亡くなった故人である仏様に捧げるものということになるが、実際には葬儀や法要、その他のことに関してかかる遺族の金銭的負担を減らそうとする意味合いが強い。

お供え物とは、供物(くもつ)ともいい、個人の供養のためや神前などに捧げられるもののことを言う。金銭はお供え物とは言わない。もともとは仏に対する帰依の表現、神への感謝の気持ちの表現であったが、死者の霊を慰めるものとしての供物に変わってきている。供物には、古来、自分で収穫したものを捧げていたが、米、酒、餅、野菜や魚、鶏なども捧げられるようになっている。現代では菓子なども一般的なお供え物である。
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