写しと複写の違い
- 概要 -
写しも複写もコピーのことである。しかし、写しの場合は、美術品などを合法的に模倣したものを言うこともある。また、複写というとコピー機でコピーしたもののことを指すことがある。
- 詳しい解説 -
写しも複写も、もともとのオリジナルをコピーしたもののことである。
写しは特に、美術作品などを、作者の合意を得たうえで模倣して作った作品のことも写しと呼ぶことがある。これは、原品を展示すると痛むことがあるため、それを防止するために写しを展示したり、鑑賞したりするために行われることが多い。美術作品などは、コピー機などでコピーしたとしても同じような味わいがでることがないため、人の手で再度同じようにして「写し」を作る。
複写ももともとも何かをコピーしたものである。写しとは同じ意味で使われることが多いが、複写と言われる場合は特に、コピー機やカーボン用紙などを用いて、オリジナルとまったく同じようにコピーされたもののことを言うことが多い。
例えば、何かの申請や証明などで「住民票の写し」が必要とされることがある。この場合は市役所などの窓口で発行されるもの、それ自体のことを言っている。これは、市役所などには「住民票」という原本が保管してあり、窓口で請求して得ることができるのはこれ自体ではなく、この住民票を写したものである。そのため「住民票の写し」が必要と言われた場合には窓口で請求して発酵されたそのものが「写し」となる。もし、「住民票の写し(複写でも可)」となっていたらそれは、窓口で発行されたもののコピーでよいということである。
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