ウシガエルとヒキガエルの違い

ウシガエルとヒキガエルの違い

- 概要 -

両者とも日本に生息する大型のカエルであるが、ウシガエルは北米原産で湿地を好み、ヒキガエルは日本原産で乾燥にも耐える。

- 詳しい解説 -

ウシガエルは北米原産のアカガエル科カエルで現在日本に生息するカエルの中では最大の大きさのものである。体長は15〜20センチ、雄が牛に似たような非常に大きな声で鳴く。湿地や河川、池の岸辺などに住む。夜行性。日本には大正時代に食用にするために輸入され、それが日本各地で生息するようになった。しかし、ウシガエルはとても貪欲なため、口に入るものであれば何でも捕食することから日本固有である希少動物の脅威ともなっており、現在では法律で特定外来生物に指定され飼育や販売が禁止されている。

一方ヒキガエルは日本固有の種で別称はガマガエル。ヒキガエル科のカエルである。古来より歌舞伎や昔話などに登場してきた。ウシガエルよりも体長が小型で10〜15センチ程度である。背中にイボがあり、四肢が短い。最大の特徴は耳腺から分泌される毒液で敵に襲われた時などに白い液を出す。これはいわゆる「ガマの油」として漢方薬などに用いられてきた。ヒキガエルは四肢が短く、動きが緩慢で、カエル独特のぴょんぴょんと跳ねる動作はしない。そして、ヒキガエルは繁殖期以外は乾燥した陸上での生活をしている。この点がウシガエルと大きく異なるところである。
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