いちいちと逐一の違い
- 概要 -
いちいちとは、ひとつひとつ物事について、その一つ一つ全部のことを言う。逐一も残らず全部の意味もあるが、順を追って一つ一つという意味もある。
- 詳しい解説 -
いちいちは漢字で書くと「一一」で、文字通りひとつひとつの物事やそのそれぞれのことを言う。また、一つ一つについてもれなく、ひとつ残らずという意味もある。「出された料理にいちいち文句を言う」であれば、出された料理の一つ一つにすべて文句を言っていることである。
逐一とは、いちいちと同じように、一つ一つ全部の意味がある。「出された料理に逐一文句を言う」と先ほどの例のいちいちを逐一に置き換えても意味は同じで全部の料理に文句を言っているということである。
逐一は、もう一つ、「一つ一つ順番に」という意味もある。これは、いちいちにはない意味である。「会議であったことを逐一報告する」であれば、会議での出来事をすべて、一つ一つ順を追って報告するということである。
逐一といちいちは、それぞれ意味に良い、悪いはないものであるが、実際の使用場面では、いちいちの方が、話者の不快の気持ちを表すことがある。特にひとつ残らず、という意味でいちいちが使われる際にはマイナスの意味を含むことが多い。
「新しいと真新しい」「イルミネーションと夜景」「金歯と銀歯」などなど、世の中にははっきりと説明できないよく似た言葉や物事が私たちが思っているよりもかなり多く存在しています。私自身学生時代からそのようなよく似た言葉・物事の違いを意識的に発見しては辞書やネットで調べるということを日常的にしていて、それが一つのライフワークになっていました。ある時期からその趣味?ともいえる調査・分析にどっぷりと浸かりまして、これまでエクセルにまとめた二つの類似した違いをネット上で公開し始め、今では複数の方のお力もお借りして実に多くの類似した言葉・物事をネット上で公開することができています。日本語は実に複雑怪奇・・・!そして面白いなと思います。「私語と雑談の違い」「失礼と非礼の違い」「始末書と反省文の違い」「すなわちとつまりの違い」うむむ・・・、よくわかりませんね。知らなくても別に生活に困るわけではないけど分かっているとちょっと嬉しい二つの違い、お時間のある時に是非1つでも覗いていただければと思います。