植物人間と脳死の違い
- 概要 -
植物人間とは、呼吸や循環といった、植物性機能だけを残して生存している状態に陥った人間の事である。脳死とは、脳の機能をすべて失い、自発呼吸も出来ず、人工呼吸器が無ければ生命維持出来ない状態の事である。
- 詳しい解説 -
植物人間とは、呼吸や循環といった、植物性機能だけを残して生存している状態に陥った人間の事である。分かりやすい例えだが、差別的であるとされ、現在は使用を避ける傾向にある。主に脳外傷や脳腫瘍が原因で、脳に重い障害が起きてしまい、自律神経系は正常に機能しているものの、精神活動や運動、感覚系に障害があり、寝たきりの状態となっている。脳死とは違い、自発呼吸があり、脳の一部（脳幹の機能等）は機能している。まれに状態が回復する事がある。その為、臓器移植のドナーにはならない。
脳死とは、脳の機能をすべて失い、自発呼吸も出来ず、人工呼吸器が無ければ生命維持出来ない状態の事である。回復する見込みは無く、二度と元に戻る事は無い。おおよそ脳死状態になってから一週間位で心停止し、死に至る事が多い。「脳死＝死」としている国もあれば、日本の様に「臓器提供を行う場合は、人の死として扱う」場合もあり、その定義は国によって様々である。
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