巡礼と遍路の違い
- 概要 -
巡礼とは、寺院などの神聖な場所を巡ってまわる旅の事で、遍路とは決まった順路に従って仏寺等を参拝してまわる事である。
- 詳しい解説 -
巡礼とは、懺悔や祈願、感謝等、宗教上の目的から行われる、神聖な場所を巡って回る旅の事である。キリスト教のパレスチナ巡礼、イスラム教のメッカ巡礼、日本では四国巡礼等がある。聖地に到達する事によって、古い身分としては死に、新しい身分として再生出来るという宗教的な感情を背景として行われる。居住地にある様な寺等ではなく、非日常的な僻地にある聖地に行く事を指す。また、誰でも出来る訳ではなく、その信者や信者の中でも許可された者でなければ出来ないものもある。
遍路とは決まった順路に従って仏寺等を参拝してまわる事である。特に空海の修行の遺跡をまわる、四国八十八か所の霊場めぐりが有名で、めぐり歩いている人の事を「お遍路さん」と呼ぶ。特別普段から仏教徒として活動をしていなくても行う事が可能で、宗教的行為というよりは一種の娯楽として扱われている感もある。
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