劇団四季と宝塚歌劇団の違い

-　詳しい解説　-

劇団四季とは、四季株式会社が企画・運営するミュージカル専門の劇団の事である。東京・大阪・名古屋・札幌に専用劇場を持ち、その他専用ではない劇場でも公演を行っている。「宝塚歌劇団」とは違い、団員資格に結婚や性別は関係無く、演目ごとにオーディションを行い、劇団外部からの応募も受け付けている。聞き取りやすい様に母音を強調した発声法が用いられており、これを嫌って四季を避ける人もいる。名前では分からないが、韓国や中国人の役者が多く在籍している。役者が退団しても特に発表されない点も、大々的に公演を行う宝塚とは違う。役者は基本個人事業主として働いている。役者の個性より、脚本通りの台詞と演技が求められ、アドリブはご法度とされている。

宝塚歌劇団とは、未婚女性だけで構成された歌劇団の事で、東急電鉄の一部門である。その為、劇団員は阪急電鉄の正社員扱いとなっている。主に宝塚にある宝塚大劇場と、東京宝塚劇場で公演されている。出演者は「宝塚音楽学校」の卒業生で、外部から人を入れる事は無く、男性役も全て女性が演じる。何らかの理由で円満に退団する場合は、スタークラスだと退団会見や特別公演を大々的に行い、そうでなくても公演の中で挨拶をする機会が与えられたり、機関誌で挨拶文が掲載される点が四季とは違う。いわゆるタニマチの様な人々が存在し、ファンの中でも色々と規律がある。以上の様に役者の個性を重視しており、役者は自分らしさを表現の中でフルに出す。