軽蔑と差別の違い

-　詳しい解説　-

軽蔑とは、他人の言動や行いを「悪いもの、なっていないもの、自分より格下の者だ」と見下す事である。そういった思考が顔に出てしまったり、人によっては相手に直接その様な言動や態度を出す事もあるが、表には出さずに心の中に留めておく事が多い。余程の歪んだ嫉妬等でなければ、基本的には良い物や格上の物、問題の無い物に対しては特別な理由なく行えない。

差別とは、本来同じ様に扱うべき対象を、一部だけ悪い扱いをして、他と差を作る事である。例えば、肌の色や性別、出身、家庭環境、収入、見た目、職業等を理由に行われる。理由は色々あり、おおむねただの偏見や思い込みであったり、幼い頃からの刷り込みや、慣れていないだけといった差別する側の知識の無さや心の貧しさが原因。軽蔑とは違って、良い物や格上の物に対して、自身の心や立場を守るために行われる場合もある。

ただ、「皆一緒こそが最高の平等」という偏った考え方が広がりすぎて、少しでも違いが見つかれば、何でも「差別」と言われる様になってしまった。それ故に、それぞれの能力や性質を考慮して行われている「区別」と混同される事が増え、色んな現場で混乱が起きたり、摩擦が生じている。